
福寿鉱泉水は、必須ミネラルのうち、Ca(カルシウム)Ma(マグネシウム)K(カリウム)Na(ナトリウム)サルフェート(sulfate)等を多く含む硬水です。
| Ca | 丈夫な骨や歯のために不可欠です。細胞内では神経伝達・血液凝固・酵素の活性化などに関与します。 |
|---|---|
| Mg | 骨や歯を形成します。エネルギー代謝反応・タンパク質合成に関与します。 |
| K | 筋肉を使うと疲れやすい、倦怠感があるというときはカリウム不足。筋肉の収縮に大きな働きをします。 |
| Na | 体液の浸透圧やphの調節を行います。不足すると食欲が定価します。 |
| サルフェート | ヨーロッパの地層に見られるミネラルで、日本の水では稀な成分です。カルシウム活性を助け、体内バランスを整えてくれます。 |

窒素酸化物は、体内で酸素欠乏や発ガン性物質をつくる要因となる硝酸性窒素を含んでいます。福寿鉱泉水は窒素酸化物を含まないキレイな水です。
採水地付近から大浪の池(手前)
韓国岳(奥)方向を望む
清流 石坂川
『福寿鉱泉水』は、当初、温泉給湯の目的で、昭和62年4月27日からボーリング掘削を始め、1年5ヶ月の掘削期間を経て、昭和63年9月20日に湧出させることに成功しました。
位置的には、霧島連山のうち韓国岳付近を源流とする石坂川の畔の標高約300mのところです。
なぜこの位置で温泉掘削を始めたかというと、以前この地区には湯前三代志(故人)さんという盲目の不思議な能力をもたれた方がいらっしゃいました。
この方は、例えば、お金が無くなって何処にあるか尋ねると、ピタリとその場所を言い当てたり、子供が病気になり万策尽きて相談に行くと、此と此を煎じて飲ませればよいと言い、飲ませると本当に病気が快方へ向かう(執筆者も体験者の一人です)など、当時、湯前三代志さんは地域の方から信頼される、駆込み寺的な存在であり、超人でした。
現在、福寿鉱泉水を採水している位置は、この湯前三代志さんのアドバイスで、 "ここの場所で温泉を掘削したら黄金の温泉水が出る"と言われ、迷うことなく掘削を開始しました。
湯前三代志さん(故人)
掘削途中で一度温泉が出て、早速湯前三代志さんの所へ持って行きましたが、 "このお湯ではない。黄金の温泉水はもっと深いところにあるよ"と言われ、 更に掘削を進め、掘削深さ855mまで掘り進んだ地点で再度温泉が出て、 "これが黄金の温泉じゃよ"と言われたとのことです。
『福寿鉱泉水』を採水している箇所を"霧島山〜錦江湾(鹿児島湾)"の縦断模式図に示します。
この模式図を見ても解るように、『福寿鉱泉水』は、霧島の南山麓標高約300mの地上位置から地下855m(言い換えれば、海面下500m以上の深さ)から採水していますので、 その水は、ミネラルを十分に含んだ太古の地層からの贈り物とも言えるでしょう。
さながら、海洋深層水に対抗して山岳深層水とでも呼びましょうか。

『福寿鉱泉水』採水箇所の模式図
もともと、霧島火山は、鹿児島・宮崎の県境に位置する火山群の総称です。最高峰韓国岳をはじめ、天孫降臨の神話の山として知られる高千穂峰、歴史時代の多くの噴火記録をもつ新燃岳や御鉢など20余りの火山が、北西−南東方向に長い30km×20kmの狭い地域に分布しています。
「福寿鉱泉水」の採水箇所は、この地域の南端の地下855mですが、「福寿鉱泉水」を掘り当てた際のボーリング柱状図(掘削中の地下状況図)である、 "源泉状況報告書"を見て頂ければ解るように、掘削途中の地層は、火山灰が凝結した火山砕せつ岩の一つ凝灰岩や、マグマが冷え固まってできた岩石である安山岩など火山に起因する地層が大部分であります。
「福寿鉱泉水」の独特の味・成分・特徴は、霧島火山の賜物なのです。 なお、温泉法施行規則第3条によると、事業者が温泉掘削を行う場合、掘削が完了したら「温泉掘削工事終了届」を都道府県(鹿児島県)へ提出する義務があります。
"源泉状況報告書"は、この資料の一つであり、採水箇所の地質状況がよく解ります。

温泉を掘削して湧き出した頃は、だだ「温泉水」と呼び、露天の掘っ立て小屋に家庭用お風呂釜を一個置き、お湯をどんどん掛け流ししていました。
将来土地造成して、温泉付分譲地を作る際に施設を拡張しようとの計画だったのです。
しかし、その状態を2〜3年続けていましたが、その間、次第に人が入りに来るようになり、神経痛に効果があった、とか血糖値が下がったとか、色々な噂が拡がり始めて、「温泉水」にネーミングが必要になりました。
そこで、当時、牧園町(現霧島市の一部)の町議会議員のうち、源泉採水地に一番近いところに住んでおられた、切通博見さんに命名を頼んだところ、 "こんなに効能があるお目出度いお湯だから、「福寿」の名前を付けたらどうですか" とアドバイス頂いたのが由来です。
なお、余談ですが、「温泉」を広辞苑で調べると「地熱のために平均気温以上に熱せられて湧き出る泉。多少の鉱物質を含み、浴用または飲用として医療効果を示す。硫黄泉・食塩泉・炭酸泉・鉄泉などがある。日本の温泉法では、溶存物質を1キログラム中1グラム以上含むか、泉温摂氏25℃以上のものをいう。いでゆ。」と記されています。
『福寿鉱泉水』は、湧出時に摂氏47℃有りますので、本来狭義的には『福寿温泉水』と呼んだ方が良いのかもしれません。 しかし、『福寿鉱泉水』が誕生した当時は、ミネラルウォーター製造業者も大変少なく、まだ温泉は入るものであり飲むものでない認識でありました。
今でこそ、「飲む温泉水」という言葉は定着していますが、当時はミネラルウォーターを『○○温泉水』と ネーミングすることに汚らしいイメージがありました。
従いまして、本来は『福寿温泉水』と呼んだ方がより妥当なのですが、『福寿鉱泉水』という商品名のまま今日に至っています。

